増資をしたい場合の手続き

税理士事務所トップ 相談事例>増資をしたい

増資をしたいので、方法や注意点を教えてほしい

Q:増資をしたいのですが、方法・注意点を教えてください。

増資は、
概略的には、次のようなステップで進められます。

  1. 株主総会等で増資の意思決定を行う
  2. 増資を引きうける人が、会社の口座に資本金相当額を振込む
  3. 登記のための書類を作成する
  4. 法務局に届出をする
  5. 税務署等に必要な届出を行う

これらの手続きは、
弊社を通じて、提携司法書士に依頼することが可能です。

また、
委託する報酬がもったいない、
と思われるようでしたら、
法務局等と相談する時間さえ確保できれば、
(貴社が)自力でもできると思います。

どちらがいいか、遠慮なくお知らせください。


増資を行う場合の注意点

増資を行うにあたっては、以下の点に注意が必要です。

増資の登記に、コストがかかります

増資の登記を行うためには、
増資額×0.7%の登録免許税がかかります。
(例えば1,000万円の増資をすると7万円の登録免許税がかかります。)

さらに、登記を司法書士等に発注される場合には、
委託報酬がかかることになります。

増資をすると、毎年の税金が上がる場合があります

毎年の税金の中で、
払込資本に応じて、税額が増えるものがあります。

例えば、地方税の「均等割」という税金は、
払込資本が1,000万円を越えると税額が上がります。
(例えば、東京都の場合、年間7万円→年間18万円に上がります。)

他にも、資本金が上がると、
税負担が増えるケースがあり、
少なくとも税金の面からは、
増資をして良いことはありません。

ですので、
増資に、コストをかける価値があるか、事前の検討をおすすめします。

本当に増資しないといけないのですか?

・・・と、ここまでは、よくあるQ&Aなのですが。

本題は、ここからです。


実は、増資の相談をお受けした中で(体感で)90%は、
社長は、増資をしないといけない、と思い込んでいたが、
実は、他の手段を用いたほうがいい

ケースでした。

典型的な例を見て頂こうと思います。

社長:増資をしたいのですが、方法・注意点を教えてください。
私:わかりました。
でも、そのご回答をさせて頂く前に、
いくつか質問をさせていただいてもいいでしょうか?
社長:はい。
私:なぜ、増資をしようと思ったのですか?
社長:会社の資金がなくなってきたので、
会社にお金を入れようと思ったんです。
それには、増資したほうがいいですよね?
私:会社にお金を入れたいだけならば、
増資ではなく、貸付という方法もあります
社長: なるほど。
増資と貸付とでは、どういう違いがあるのですか?
私:100%社長が株式を保有されている場合だと、
増資でも貸付でも、実質的な違いはありません。

ただし、
増資をすると、
このページの上部で書いたような、
様々なコストがかかりますが、
会社へ貸付をするだけなら「タダ」です。

このようにコストが大きく違いますので、
今回は、貸付のほうがいいと思います。
社長:わかりました。
それでは、貸付をする方法を教えてください。
私: はい。貸付をするためには・・・(以下略)

他にもいくつかのパターンはあったのですが、
増資をしたい、というご相談の90%は、増資をしないでも済むケースでした。


ということで、

「増資をしたい」というご相談に対する、典型的な回答は、

増資はおすすめしないので、
まずは、他の手段で代替できないか考えてみてください

ということになります。

ぜひ、参考にしてください。

5秒でお見積もり完了!全自動お見積もりフォームはこちら

お問い合わせはこちら


私が実際に受けた相談事例とその回答です
顧問契約についてのQ&A
記帳についてのQ&A
無申告・複数年申告についてのQ&A
会計処理についての一般的なQ&A


お客様にインタビューをさせて頂きました

私のお客様にインタビューをして、ありのままの意見をお寄せ頂きました。

まずは、ご覧ください!